現代の車社会が抱える課題と向き合い、地域で暮らす人々や、地域の自然環境にも優しい街づくりへとシフトしていくことは、ウェルビーイングな社会の構築に欠かせない要素です。中でも近年注目されている「15分都市構想」や「ウォーカブルシティ」という考え方は、高齢者や子どもなど、誰にとっても暮らしやすく、持続可能で人にやさしいまちを目指すもので、健康や交流、環境への配慮といった多くのメリットが期待されています。

鎌倉市では、主要幹線道路の渋滞、オーバーツーリズム問題、高齢者の移動問題など、移動や交通に関する課題は多岐に渡っており、改善の余地が多く残されています。また、深沢・村岡エリアの再開発など、今後数十年で鎌倉市の街づくりは大きく変わろうとしています。このような状況の中、私たちはどのような街を未来に残していきたいのか、どのような街で暮らしたいのか、立ち止まって一緒に考えませんか。

主催:鎌倉ウェルビーイングラボ
共催:ヤマハ発動機の街づくり活動TOWN EMOTION

第1回|知る・考える
「ウォーカブルシティって何? 鎌倉の未来を知り、語ろう」

「交流が生まれるウォーカブルなまち」ってどんなまちでしょうか?鎌倉市深沢地区の再開発では、「ウォーカブルなまち」をコンセプトに掲げ、「歩きながら暮らしの豊かさを感じられるまちづくり」を目指しています。第1回目では、鎌倉市の現状や課題、そして今後の再開発計画などの動きを紹介しながら、人にやさしい都市とはどんな姿なのか、みんなで一緒に学び・考える時間にしたいと思います。

日時:2025年6月8日(日)10:30-12:40
会場:鎌倉生涯学習センターきらら鎌倉 4階 第6集会室
参加費:無料

登壇者


株式会社日建設計
畑野 了さん

設計監理部門設計グループダイレクター。
東京大学大学院修士課程を経て日建設計に入社。専門は建築意匠設計。「東急プラザ銀座」にて WAF Highly Commended、PRIX VERSAILLES Award、日本建築学会作品選集、グッドデザイン賞、JCD デザインアワード金賞など受賞。その他担当作品に「新青山東急ビル」、「釜山駅創造経済拠点 100 SQUARE」、「JR 東日本ホテルメッツ東京ベイ新木場」など。

株式会社日建設計
大久保 康路さん

設計部門アソシエイトアーキテクト。
東京大学大学院を修了後、日建設計入社。2014~2018 年日建上海事務所に赴任。「上海 AI タワー&プラザ」で超高層開発に風デザインを取り入れて公共空間を作った計画で、日本建築学会作品選集、WAF、日本空間デザイン賞、アジアデザインアワードなどを受賞。「上海ギャラクシービル」「阿蘇くまもと空港ターミナルビル」でも引き続
きパブリックスペースのデザインに取り組む。

チームラボ株式会社
共同創業者 堺 大輔さん

1978年、札幌市出身。東京大学工学部機械情報工学科、東京大学大学院学際情報学府修了。大学では、ヒューマノイドロボットのウェアラブル遠隔操作システムについて研究。主に、ソリューションを担当。

鎌倉市スマートシティ推進参与​​
加治 慶光さん

シナモンAI会長兼CSDO(チーフ・サステナブル・デベロプメント・オフィサー)
日立製作所シニア・プリンシパル

富士銀行、広告会社勤務後。コカ・コーラ、ソニー・ピクチャーズ等を経て日産自動車へ。高級車マーケティング、東京オリ・パラ招致、EV世界導入等を担当後総理大臣官邸国際広報室設立に参画。東日本大地震震災対応、ダボス会議、クールジャパン、観光政策、2020オリ・パラ招致等担当。アクセンチュアにてブランディング、働き方改革、SDGs、スマートシティ等にたずさわる。観光庁マーケティング戦略委員。ケロッグ経営大学院MBA修了。

一般社団法人あるっこ代表理事
並木 有咲さん

鎌倉生まれ、藤沢育ち。まちを歩くと出会うことができるヒトモノコトに魅了され、大学在学中に、まち歩きの楽しさを伝える任意団体「あるっこ」を設立。その後一般社団法人化。①歩くことで出会える楽しさを発信し、まちを楽しむ人を増やす②まちを歩くことが楽しいと感じる環境づくりをするの2つをビジョンに掲げ、歩くを楽しむ視点を伝える発信(Instagram・イベント)や行政や企業と協力して、歩きたくなる環境づくりについての調査等を実施している。

ファシリテーター
こまつ あかりさん

企画プロデューサー、ラジオパーソナリティ。
鎌倉市在住。結婚・出産を経て、「子育て」と「働く」の両立に障壁が多くあることを感じ、子育て時期の働き方に多様性を生み出すべく「子育て空間の共有」のエッセンスをプラスした<KAMAKURA COWORKING HOUSE>を設立。現在はラジオ・執筆・事業マネジメント等の企画プロデュースを通じて様々なひとの想いや生き様を社会に届ける活動をしている。

第2回|体験する
「歩いて感じる、ミライのまちのつくりかた​​」

知識で学ぶだけでは見えてこない、“まちの姿”。第2回目では実際に鎌倉のまちを歩き、「暮らしの中の移動」を自分の足で体感します。車では通りすぎてしまう景色、人の動き、道の雰囲気――そんな五感で感じる体験から、歩いて暮らせるまちの可能性や課題を見つけていきましょう。未来の暮らしは、今いるこのまちの中にヒントがあるかもしれません。

日時:2025年6月29日(日)9:00-12:00
集合:鎌倉市役所 正面玄関付近
   鎌倉駅周辺をまち歩きした後、湘南深沢駅まで電車で移動し、深沢地区をまち歩き。
   後半は屋内でのワークショップを予定しています。
参加費:無料 ※公共交通機関使用時の乗車賃は別途、各自でお支払いいただきます。
定員:20名(先着順)

※移動ルートは変更になる可能性がございます。

登壇者


モビリティジャーナリスト
森口 将之さん

1962年東京都出身。早稲田大学教育学部を卒業後、出版社編集部を経て、1993年にフリーランス·ジャーナリストとして独立。2011年に株式会社モビリシティを設立。日本カー·オブ·ザ·イヤー選考委員、グッドデザイン賞審査委員、日本デザイン機構理事など歴任。日本自動車ジャーナリスト協会、日本福祉のまちづくり学会、各会員。

一般社団法人あるっこ代表理事
並木 有咲さん

鎌倉生まれ、藤沢育ち。まちを歩くと出会うことができるヒトモノコトに魅了され、大学在学中に、まち歩きの楽しさを伝える任意団体「あるっこ」を設立。その後一般社団法人化。①歩くことで出会える楽しさを発信し、まちを楽しむ人を増やす②まちを歩くことが楽しいと感じる環境づくりをするの2つをビジョンに掲げ、歩くを楽しむ視点を伝える発信(Instagram・イベント)や行政や企業と協力して、歩きたくなる環境づくりについての調査等を実施している。

第3回|深める・つなげる
「事例から考える!みんなでつくるウォーカブルな未来」

第3回目では、国内外で進められているウォーカブルな都市づくりの事例を学びながら、「私たちのまちならどうなるだろう?」を一緒に考えていきます。これまでの回で得た知見や体験をもとに、交通、暮らし、公共空間、そしてコミュニティのあり方をテーマに語り合い、未来につながるアイデアや関心を共有できる対話の場にしていきましょう。「こんなことならできるかも」という、小さな一歩から、みんなで描くウォーカブルな未来が始まります。

日時:2025年7月6日(日)16:00-18:10
会場:未定
参加費:無料

※お申込みの方には決まり次第メールにてお知らせします。

登壇者


フランス都市政策研究者
ヴァンソン 藤井 由実さん

京都大学工学研究部・博士、大阪大学外国語学部フランス語科卒業、ビジネスコンサルタント(日仏異文化研修講師)、FUJII Intercultural社代表

2025年現在は、フランス都市政策についての執筆、講演活動を行っております。主な著書は、『フランスのウォーカブルシティ(2023年度 国際交通安全学会賞)、『トラムとにぎわいの地方都市・ストラスブールのまちづくり』(2012年度 土木学会出版文化賞)、『フランスではなぜ子育て世代が地方に移住するのか』 (2019年)、『フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか』(2016年 共著)、『ほんとうのフランスがわかる本』 (2011年 翻訳監修書 在日フランス大使館推薦書)

鎌倉市スマートシティ推進参与​​
加治 慶光さん

シナモンAI会長兼CSDO(チーフ・サステナブル・デベロプメント・オフィサー)、日立製作所シニア・プリンシパル

富士銀行、広告会社勤務後。コカ・コーラ、ソニー・ピクチャーズ等を経て日産自動車へ。高級車マーケティング、東京オリ・パラ招致、EV世界導入等を担当後総理大臣官邸国際広報室設立に参画。東日本大地震震災対応、ダボス会議、クールジャパン、観光政策、2020オリ・パラ招致等担当。アクセンチュアにてブランディング、働き方改革、SDGs、スマートシティ等にたずさわる。観光庁マーケティング戦略委員。ケロッグ経営大学院MBA修了。