現代の車社会が抱える課題と向き合い、地域で暮らす人々や、地域の自然環境にも優しい街づくりへとシフトしていくことは、ウェルビーイングな社会の構築に欠かせない要素です。中でも近年注目されている「15分都市構想」や「ウォーカブルシティ」という考え方は、高齢者や子どもなど、誰にとっても暮らしやすく、持続可能で人にやさしいまちを目指すもので、健康や交流、環境への配慮といった多くのメリットが期待されています。
鎌倉市では、主要幹線道路の渋滞、オーバーツーリズム問題、高齢者の移動問題など、移動や交通に関する課題は多岐に渡っており、改善の余地が多く残されています。また、深沢・村岡エリアの再開発など、今後数十年で鎌倉市の街づくりは大きく変わろうとしています。このような状況の中、私たちはどのような街を未来に残していきたいのか、どのような街で暮らしたいのか、立ち止まって一緒に考えませんか。
主催:鎌倉ウェルビーイングラボ
共催:ヤマハ発動機の街づくり活動TOWN EMOTION

「交流が生まれるウォーカブルなまち」ってどんなまちでしょうか?鎌倉市深沢地区の再開発では、「ウォーカブルなまち」をコンセプトに掲げ、「歩きながら暮らしの豊かさを感じられるまちづくり」を目指しています。第1回目では、鎌倉市の現状や課題、そして今後の再開発計画などの動きを紹介しながら、人にやさしい都市とはどんな姿なのか、みんなで一緒に学び・考える時間にしたいと思います。

知識で学ぶだけでは見えてこない、“まちの姿”。第2回目では実際に鎌倉のまちを歩き、「暮らしの中の移動」を自分の足で体感します。車では通りすぎてしまう景色、人の動き、道の雰囲気――そんな五感で感じる体験から、歩いて暮らせるまちの可能性や課題を見つけていきましょう。未来の暮らしは、今いるこのまちの中にヒントがあるかもしれません。

第3回目では、国内外で進められているウォーカブルな都市づくりの事例を学びながら、「私たちのまちならどうなるだろう?」を一緒に考えていきます。これまでの回で得た知見や体験をもとに、交通、暮らし、公共空間、そしてコミュニティのあり方をテーマに語り合い、未来につながるアイデアや関心を共有できる対話の場にしていきましょう。「こんなことならできるかも」という、小さな一歩から、みんなで描くウォーカブルな未来が始まります。